最低である
「ランボー」って、こんな風に暴力による解決を訴える作風だったのか?
もはや、デイヴィッド・マレルの原作の影もクソもない、最低の仕上がりだ
ラストで、仇役の犯罪者の心臓を抉り出すわけだが、それがなんだと言うのか?
胸糞が悪くなるだけだ
こんな、ただ暴力に訴える解決策では、ランボーの亡くなった姪っ子も決して浮かばれることはないだろう
このような、ただ単に凶悪な犯罪者に死をもっての制裁を加えるだけという、暴力至上主義が未だに蔓延っている事実
こんな、どうしようもない単純な勧善懲悪メッセージが社会大衆に、いとも簡単に受け入れられてしまうという気持ちの悪い現実
すべて糞食らえである
かつて、テリー・ギリアム監督が、自らの作品「未来世紀ブラジル」のエンディングを「そんなのは、『ランボー式解決策』だ!」と言い放ち、暴力で解決させることを拒んだ事実が思い起こされる
ただでさえ、原作はともかく、映画版ランボーは暴力の代名詞に堕していたのに、こんな最終作で締め括られてしまって本当に残念である
悪夢のようなシリーズは、もうこれで終わりにしてほしい
シリーズが、これ以上の駄作で続けられないことを切に望む
思えば、「ランボー」はシリーズ化などせず、第1作の最後でランボーを死なせて終えるべきだった
シルベスター・スタローンや映画会社らの商業路線に乗り、次々と駄作シリーズが生み出されてしまったのは悲劇以外の何物でもない
「ロッキー」シリーズも、また然りである
スタローンの大馬鹿野郎!