ポスターヴィジュアルが好きで気になっていた作品。
実在した殺人や窃盗の犯人をモデルとした作品。
実話ということがフューチャーされていたため、サイコパスさやサスペンス感があるのかと思っていたが、まったくの別のお話として見るべき作品でした。
監督のインタビューによるとインスパイアはされたが、これは僕と彼の話だと。それを知ると納得する。
予告のイメージだとスピーディーでロック感があるのかと思っていたがわりとゆったりとした空気感。だが、それこそが主人公の人間性を写し出している。
彼の無邪気さがよく表されていて、オープニングとエンディングのシーンが好きだ。
ストーリーとしては可も不可もなくって感じでしたが、主人公カルリートスを演じたロレンソ・フェロがとても可愛い。実在の犯人が美しすぎる。天使だと言われたように狂気さと無邪気さと幼さがよく映されていた。
「みんなどうかしている。もっと自由に生きられるのに。」
「僕は生まれつきの泥棒。他人の物など存在しない。」
「天から降りてきた。神の使者(スパイ)として。」
彼の説明にはぴったりなこの台詞がよかった。
映像も音楽もお洒落なのでこれから何度か見るであろう作品。