ゆーか

永遠に僕のもののゆーかのネタバレレビュー・内容・結末

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチン犯罪史上最も凶悪と言われた連続殺人犯19歳カルロス・ロブレド・プッチーの実話。
1年で11人殺害。

実物はもちろん、その役を演じた
ロレンソ・フェロもとにかく美少年で、
あの狂気的な笑顔と冷酷な表情のギャップに思わず魅了される。
2019年1月には、67歳の誕生日をむかえたよう。
是非拝借したいもの。

ネットでは、
ほぼ全ての犯罪をコンプリートと
称されてて草。


強盗実行中、銃を手にした二人をラモンは革命家コンビ「ゲバラとカストロ」に例える。一方カルリートスは
「エビータとペロン」とアルゼンチンの大統領夫妻の名前を出す。
ここでお互いの思い違いが感じられる。
宝石店で盗んだイヤリングをした
カルリートスに向けた「マリリン・モンローみたいだ」のシーンもお気に入り。

慕っていたラモンとすれ違い始め、
自分から離れて行く前に殺害し
永遠に僕のものにする。


この後共犯者となった相棒に対し
鏡越しに写った自分を「マリリン・モンローみたいだ」とつぶやいた時、否定された事に対し憤りを感じたカルリートスは
撃ち殺してしてしまう。
警察による遺体の身元確認を防ぐ為
共犯者の顔を焼いたシーンまで、
作品中再現されている。


強盗はカルリートスにとって
金品目的ではなく、生きている実感を
得る為のただの娯楽のようなもの。


後半逃走中に涙を流すシーン、
警察が襲撃してくる事を分かっていて
ラモン宅で踊り続けるシーンでは
ラモンを失った後、犯罪を犯しても
生きている実感を得られず
気持ちに見切りをつけたのかと考える。
ゆーか

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