あか

永遠に僕のもののあかのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.0
原題通り「天使」でよかったんじゃ?
天使は無欲でなんかなく、欲しいものは悪気なく自分のものにしてしまう。
子供でもなく、青年でもないし、もちろん女性でもなく。お腹がぽちゃっとして、寝起きなのに無精髭がなく、唇はリップを塗っているようにいつも瑞々しい。生物というより本当に天使。エズラミラーくんやティモシーシャラメくん、レオ様やビョルン様のような超越した美しさ。
オープニング、他人の家で勝手に音楽流してダンスしながらこちらを挑発する目線にやられてしまう。
ラモンの男くささが半端ない。股間に飾られた宝石。カルリートスを下心なくマリリンモンローみたいだって褒めたり、歌手デビューの感想を犯罪者両親に求めて落胆したり。同性愛を嫌悪しながらも、ちゃっかりゲイのパトロン見つけてたり、心のどこかでは主人公に犯罪のセンスだけじゃなくて惹かれてた部分はあったのかな。絶縁できなかったからこそ、ラモンは天使の執着によって現世から追い出されてしまった。
ストーリーはうーん…模範的な両親、美しい双子。普通の人たちのことを考えると心が痛くなる。
あか

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