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永遠に僕のもののmocomocoのネタバレレビュー・内容・結末

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチンの実際の事件を題材にした映画。

天使のように美しい少年が躊躇なく盗み、殺すを繰り返すエゲツない話なのに不謹慎にも70年代のファッションカワイイなぁ、だとかBGMが良いな、だとか映像がスタイリッシュで色使いが綺麗だなー、なんて思ってしまいました…
なんと言っても主役のロレンソ・フェロのヴィジュアルが神がかってる。くるくるの巻き毛に抜けるような白い肌、大きな瞳にルージュでも塗ったかのような真っ赤な唇。ナニコレ、リアルでこんな容姿の子存在するんだ!!て衝撃的な天使度。

愛情溢れる優しい両親のもとで育てられ経済的にも中流でごくごくありきたりの生育環境で育ってきたのに…こういうのがサイコパスなんだろうか。まさに天使の顔をした悪魔。簡単に殺めといてまるで悪気がない。実直な小市民て感じの彼の両親が気持ちを考えたらいたたまれない…

ゲイを激しく嫌悪してカルリートスが付け入る隙すら与えない癖に盗みに入った宝石店でイヤリングを身につけたカルリートスに綺麗だ、とかマリリンモンローみたいだとかサラっと賞賛の台詞を吐いちゃうラモンが罪なやつですよ…天然のタラシね。
欲しいものは自由に手に入れてきたカルリートスが唯一手に入れられなかったラモンの心。
欲しいものは躊躇なく奪ってきたからラモンの命も奪っちゃったんだろうけれどね…
列車で流した涙の意味を知りたいね。自分で奪っておいてラモンが居ないことが悲しかったのかな。
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