倫理への意識が決定的に欠けた究極美少年。
ビョルン・アンドレセンもかくやとばかりに美しい顔をした子だが、彼にとって強盗や殺人は「なんでもない普通のこと」にすぎない。
そのため、陰惨な殺人が繰り返されるにも関わらず悲劇的な演出は一切なし。
まるで蚊を叩くのと同じ感覚で人を殺す。
それどころか強盗に入った邸宅で楽しい音楽を流し、のんきにダンスまで踊る始末だ。
(この映画はダンスシーンが多いのも特徴だ)
『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルを思い出す方も多いだろう。
『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥、
『凶悪』のリリー・フランキー、
『クリーピー』の香川照之、
『ノーカントリー』のシガー、
など「思想も大義もない純粋悪」同盟に新しい仲間が増えたことを祝したい。
ブロマンス要素もあるよ!