きくり

永遠に僕のもののきくりのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
5.0
全て観てやっと邦題の意味がわかった。

実際に存在する犯罪者をモチーフにした映画。主人公は作中で人をたくさん殺すのに、子どもが興味本位で虫を殺すように見えた。無邪気で、無垢で、悪意のない、純粋に殺そうというだけの気持ち。大半の人間は理解出来ても共感はできないと思う。でも2時間全く飽きなかったし惹き付けられた。映像と音楽が良かったのもあるが、一番は主人公のビジュアルだと思う。幼さと妖艶さが共存した原題通りの天使だった。一挙一動が美しかった。何を着てもどんな動きをしても顔が綺麗なだけで作品のようになるのだという現実を見せつけられた。

こんなことを言っては駄目なのはわかっているが、彼が20歳で逮捕されない未来が見たかった。