くろ

永遠に僕のもののくろのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.5
絵画の中の天使のような美しさ。
後から気づいたけど元々のタイトルがAngelでした。だよね。

ちょっとそこまで、くらいの感覚で人の家や店に盗みに入る。銃を覚えてからはいとも簡単に人を殺める。悪い事とはわかっているけれど、そこに=罪悪感とか罪の意識はない。皆無。そもそも強い感情の起伏もない。1番感情が見てとれたのはラモンに向ける視線だけだったのでは?
だからこそあの瞳が印象深い。
不思議な爽やかさを纏っていて、それは映像美であったり音楽であったり、聞き慣れない言葉だったりが相まってそう見せてるのかなとは思ったのですが、嫌な後味がない。

厳格な父とごくごく普通の母。ありふれたひとつの家族。
そこに生まれ落ちてしまった天使。

踊りで始まり踊りで終わる。
くろ

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