さめ

THE GUILTY/ギルティのさめのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

すっっっっごい展開の仕方。視覚情報がないだけでこんなに・・・
日本上陸するって聞いたときから気になっていた作品。配信ありがとうございます、配信鑑賞で失礼します。
人間の得る情報って視覚が大方占めてたよな?と思って途中調べたんだけど、8割が視覚で聴覚が11%なんですって。ほとんどじゃねえか!
挿入曲はじめとした音楽が最後の最後まで入らず、セリフと物音のみで展開されてく。なので観てる側も主人公と同じ情報しか得られないんだけど、それだけでこんなにも人間は思い込んでしまうものなんだな。まあ人間の記憶も信用できないし当たり前か…
アスガー(主人公)、私用の電話取っちゃったり、適当に受け答えしてる?って感じられたりして、おいおい〜真摯に仕事して☹️などと思い。。クライマックス、アスガーがイーベンに「僕は人を殺した」って告白するまでは、アスガーの情報もないから、まあ現場から電話番にとばされたりしたのかな?って感じてたんだけど。
相手を目で確認したりしていないから、ある情報と耳からの情報しかないし、泣いてる人から電話があったら、連れて行った相手に非があると思ってしまうよな。ミケルの経歴には暴行で服役していた過去があるし、私も観ていてミケルに非があると思っていました…デンマークだとどうかは分からないけど、日本人の私からするとおそらくイーベンは医療観察の対象になるのでは?と思いますがどうなんでしょうか?
マチルデもまだ6歳で、パパがママを(おそらくは乱暴に)連れて行って、混乱しているし、おそらくは大人とされる人間よりかは言葉で表すのが難しいと思われる…。情報が相手からの話からしか得られないし、自分は電話で話をするしかできることはないから、1人じゃ寂しいって言う子どもに対してはやっぱり弟といてって言うよな。。切り裂かれた赤ちゃんと一緒に居させたって知った時にはショックだよ。。
イーベンが車の貨物室に閉じ込められて、アスガーと少し話をするけど、そこで「オリバーはもう大丈夫よね」「ヘビがお腹の中にいたから、取り出してあげたの」って話しだしてから「おっと🤔🤔🤔🤔❓」となりました。。マジで「おっと❓」じゃないですか…?
なんで話してくれなかったってミケルにアスガーが訴えるけど、そこでのミケルの訴えね。。何もしてくれなかったって思われたくないけど、何もしてくれないって感じてる、助けを必要としてる人たちは確かにいるんだよな。。
イーベンが助かって、アスガーはオフィス?署?を出ながら電話するけど、どこにかけたんだろうな。最後イーベンと話すところで「僕が間違っていた」って言っていて、そう言えることは強いことだよな、とも。次の日の法廷でアスガーがどうするのか、アスガーが誰に電話をしたのかっていうのを知りたがるっていうのは無粋ですね。中々ない映画の展開の仕方では?大変良かったです。
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