もか

THE GUILTY/ギルティのもかのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

70点

新しいものを見た!という感覚にはならなかったが、見終わった後は、重々しくズーンとくる映画だった。

なんらかの重大な理由で緊急通報司令室のオペレーターに回された警察官の話。その理由は初めは明かされず、目の前の事件が進んでいきながら、その事件と重ね合わせるように徐々に打ち明けられていった。
1人の少年殺しの罪で出廷する日の前夜の出来事がこの映画では描かれている。警察という仕事は難しい。
犯人が、まだろくに喋ることができないくらい小さい息子を殺してしまったのには、息子のお腹の上に蛇が見えてしまったからだ。その蛇を刺し殺してしまえば助かるだろうという気持ちで、彼女の幻想の蛇を刺し殺してしまった。
その犯人と同じく、村一番の悪蛇を、殺してしまった警察官の心情が重なり合う。
息の根を止めない方法で、きっと19歳の少年を撃ち、これ以上の罪を犯させないことができなかったのか。そう問われるだろうが、彼の中では蛇を殺してしまいたかったんだろう。

犯人を解明していくサスペンスのように見せていたけども、どうやって電話に出た相手(犯人?被害者)を安全な方向へ導いていくのか、ハラハラドキドキする感じ。
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