THE GUILTY／ギルティのまいのレビュー・感想・評価

全編のほぼ100%を電話対応しているアスガーが占めている。そして電話の相手の声の調子や周囲の音を頼りに、視聴者自身が想像力を駆使して今起きてる状況の把握を強いられる。映画という媒体でストーリーを伝える大きな要素は、言うまでもなく移り変わる場面や映像。本作はそれをほぼ放棄し、マジで通話アスガーしか映らない。用意してくれるのは電話越しの音声情報だけで、観客にストーリーの構築を委ねるという手法がとても挑戦的に感じた。視覚ありきの媒体で、作品に視覚の重要性を持たせないなんてパンクだね