終始、電話を受ける男だけを映したシチュエーションサスペンス。
電話口から聞こえてくるセリフと周囲の音を頼りに、主人公とともに事件を追うという、新感覚の構成。
アイデアがとても素晴らしい。
日々生活していても度々感じることだが、電話でのやり取りって相手の感情がわかりづらいし、状況も掴みづらいからやっぱり大変だよね、っと改めて痛感。
自分だったら、どう話を聞き出すか、どう他部署と連携するか、というのを考えながらの鑑賞でなかなか面白かった。
肝心の主人公はというと、かなり強気で、自分の思い通りに事件の解決を進めたいタイプらしく、強引な会話や指示が目立つが、クライマックスと合わせて、そこも伏線だったんだな、と勘付いた時に、それまでのモヤモヤがスッと晴れた気がした。
