りさ

THE GUILTY/ギルティのりさのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.0
チラシを見て以来気になってたので、このために上京。噂通り、本当にコールセンターから一歩も出ないのすごい(笑)。

映画なのに与えられる映像はアスガーさんの表情のみ、という僅かさで、彼と電話の先の音声のやり取りを聴きながら頭の中で映像を思い浮かべるから、予想以上に脳みそ使う。なんだか不思議体験でした。
なにが不思議って、同じ画面を見てるのに、きっと皆それぞれ思い浮かべるものが微妙に違うんですよね。イーベンの姿もミケルの姿も、もちろんマチルダも。
アスガーさんは終始ピリピリしてるしかなり尊大でヒステリックな人なんですが、明日何かがある、というところからだんだん彼の背負ってるものが見えてくるあたりからタイトルの理由もわかってくるし、一元的な感じ方の危うさを痛感するし、本当に面白いし奥が深い。


最近のシチュエーションものとしては本当に凄かったんですが、内容的には光の「サーチ」、闇の「ギルティ」って感じ。
ラストのショットも印象的でした。
誰にかけたんでしょうね?(私としてはパトリシアであってほしいと思いますが)
りさ

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