音が主体だとわかってはいたけど、本当にここまで電話でのやり取りオンリーだとは思わなかった。
ある意味一人芝居チックだし、ある意味小説を読んでいるかのような感覚。
犯人は、音の中に潜んでいる、というキャッチフレーズだったので、最初は電話の音の中に犯人についてのヒントがあると思ったけど、そんなサスペンス的な要素ではなくてもっとヒューマンドラマっぽい感じがした。
電話オンリーで話が進んでいくので、どんな結末になるのだろうって割と最初から気になったがまさかのどんでん返し。
多分映像で展開されれば簡単に犯人は予想がついただろう。ストーリーの展開が電話の音だけなのでそこまで考えてなくって意表をつかれた形になった。そういった意味でも斬新に感じられた。
イーベンが抱えているもの、ミケルの抱えているもの、アスガーが抱えているもの、形は違えど心の中に住むヘビをなんとかしたくてもがいている縮図が見えてくる。
そんなふうに考えてみると思った以上に濃い内容に思えてくる。
画に変化がないのでちょっと退屈に感じるかもしれない。その意味では時間がそれほど長くないので正解だと思った。
だけど観ていて内容としては長かったように感じられた。
