マトリョーシカが変形して襲いかかるロシア産SF。
ゲームプログラマーのキリルは、その日恋人アンナにフラれた。失意の中、自宅に戻るとそこには見知らぬ女が住んでおり、キリルはわけもわからぬまま追い出されてしまう。
それを発端に、キリルの記憶が周囲の人間から消えていき、ついには公的記録など全てが消えてしまう。行き場をなくしたキリルが導かれるように辿り着いたのは、謎の塔だった。
そこではあの女が待ち構えていた。キリルはこの塔で、異世界同士を繋ぐための扉を開ける検閲官として選ばれたのだという。扉はキリルの想像力で開き、今はキムギムという異世界と繋がっていた。
仕方なく仕事を始めて数日が経ったある日、キリルのいた世界からアンナがキムギムを訪れるために塔にやって来て、アンナへの未練が胸を焦がすようになる。
なにこれ、めっちゃ好き。
なんか原作はSF小説なのかな？設定が細かくて、専門用語とか出てきてややこしくて、よく展開に置いていかれる。
でもよくわからなくても面白いの。ようは考えるな！感じろ！ふわっと分かれば問題なし！
海外の人が『GANTZ』見たらこんな感じなのかも……。私、漫画しか読んでないけど。
なんか壮大な物語と見せかけて、メインはアンナに未練たらたらのキリルが、記憶を失ったことを幸いとまたアンナと恋人になろうと努力するお話。
規模ちいさっ！
でも映像は綺麗だし、変形して襲いかかるマトリョーシカという意味不明なCGも滑らか、アクションはやたら派手という豪華っぷり。いやー、これ、なかなかにお金かかってると思うよ。
強いて言うなら、絶対に続編あるだろ！っていう終わり方なのが気になるかな。続編がつくれるかは謎だけど。
