ロケットのようなものすごい速さで「エルトン・ジョン」の半生を駆け抜ける。
ディズニー映画かな? と思うくらいファンタジックなミュージカル映画で驚いた。
エルトン・ジョンの名曲を映画に編み込んで、その時その時の「レジー」の心情を的確に演出するのがめちゃくちゃ巧かった。
早いテンポで物語が進んでいくけど、感情が置いていかれない。タロンの歌唱力と演技力には脱帽した。
特に「いいな!」と思ったのは、エルトンとバーニー(ビリー・エリオットのビリー役の俳優さんだった)の関係の描き方。
人間て、そばにいてほしいときにそばにいてくれる人を大切にしがちだし、愛を感じたりするけど、「そばにいてほしいときにいてくれる」ってのはとても主観的で、それは人間と人間の関係性において絶対ではないなと思った。個人が個人を愛するとき、その愛し方は個人で違うし、だからこそ自分が「そばにいてよ」と思うときに大切な人がそばにいてくれないときはあるし、だからって愛されてないわけじゃないなって。
そんなことをエルトンとバーニーが教えてくれた。