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ロケットマンのcanononのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.9
個人的にすごく良かったんですけどあまり話題になってないですよね?シネコンでも早々に縮小しててボヘミアンラプソディーとは対象的にあまり宣伝に力を入れてない印象。

キングスマンのタロンエガートンがこんなに演技できるなんて知らなかった!!キレキレな体の動きも心情の変化を表す繊細な表情の演技も素晴らしかったです。歌も上手い!この作品に出て一気に評価が上がったのではないでしょうか?!

あまり比べてしまうのもアレですがボヘミアン〜とストーリーの展開は似ているもののあっちはリアルなドラマ仕立て、こっちはミュージカルのようなエンターテイメントにふった演出になっていました。完全に好みだと思いますがロケットマンの表現はとっても好きです!オープニングの幼少期のセピアの世界に入り込んでいく表現やプールの底で子供のエルトンが歌っていたりとか。印象的な表現が多かったですね。
物足りなかったことといえば、しょうがないのだけど私はエルトンジョンの曲をよく知らない(笑)
クイーンのことは詳しくなくてもCMなんかで聞いたことある曲が多くて、それらの曲が出来上がっていく課程はなんとも言えない高揚感がありました。だけどエルトンは絶対音感があったため曲作りは詩に即興でメロディーを乗せてしまうからわりとあっさりでしたね。
その分、この作品では歌詞が重要な役割を果たしていて、兄弟のように強い絆で結ばれたバーニーが書く歌詞がエルトンの環境や心情が変化する節目、2人の関係性を象徴していてとても効果的でした。

両親2人ともに愛情を求められなかったのは見ていて一番辛いところでした。ひどすぎる。。!
バーニーとおばあちゃんだけが救い!!
スターていうのは孤独な人が多いんですね。凡人には共感できないけれど。。
今は幸せそうで良かったです。
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