北野武監督作品は初見です。
草野球チームに所属しているガソリンスタンドの店員である地味な主人公…彼がふとしたことからヤクザと衝突、それがやがて抗争に発展…。そして知り合いのカズオと共に沖縄へ拳銃を買うために旅立ちます…
暴力と狂気の中で生きる男たち…彼らの刹那的な生き様を衝撃的かつ、コミカルに描きます。
作中、音楽が一切無く、主人公カップルの台詞も顕著に少なく、間も独特で不思議な空気感でしたが、のどかな雰囲気の草野球シーンから、凄まじい狂気の世界へと目まぐるしい場面転換にどんどん引き込まれていきます。
そして、コミカルな場面も随所に散りばめられ、中でもカラオケのシーン。
カズオが歌うめちゃくちゃ下手な歌に合わせての乱闘シーン‥笑
主人公と彼女が水族館へデートに行く途中の列車で出会った、見るからに日本人の謎の男ジェームズ‥笑
ただ、海のシーンや一面極楽鳥花のシーンは美しく印象的です。女性の頭を殴り過ぎるのは少し気になりましたが…
ラストはタンクローリーの炎上!えーっ!と思った瞬間…場面は仮説トイレ!
…素晴らしいファンタジーワールドです。
ただし、タイトルの意味が???
英語タイトルは『Boiling Point』です。