特濃ミルク

3-4x10月の特濃ミルクのレビュー・感想・評価

3-4x10月(1990年製作の映画)
4.8
 突然のバイオレンスと、遊びと、美しい大自然、そして刹那的な人生観。実質のデビュー作となった今作で、後々の北野武映画のスタイルはすでに完成していたのだなと思う。ストーリーなんて画面で「遊ぶ」ための口実にすぎず、あとは色彩と銃弾のオンパレード。これらは言葉では説明が難しいので体験するしかない。
 そうは言ってもただ芸術性に振り切った退屈な映画なのではなく、時折挟まれるユーモアや刺激的な演出でこちらを引き込んでくるのだ。好き勝手やりつつもどこかで観客を意識している、その絶妙な感覚がお笑い芸人の強みだと思う。やはり唯一無二だ。
 「忍耐」で指つめるの好き。
 
 
特濃ミルク

特濃ミルク