トム

3-4x10月のトムのレビュー・感想・評価

3-4x10月(1990年製作の映画)
3.8
◯あらすじ
ガソスタで働いている雅樹は草野球チームに所属していた。そんな彼は仕事中にヤクザとトラブルを起こし、ガソスタを営業できなくなるようゆすられてしまう。

雅樹を可愛がっている元ヤクザのバーのオーナー井口は話を聞き、トラブルのあったヤクザと過去に兄弟分だったため交渉しに行く。

しかし、井口は元兄弟分に相手にされなかったあげく呼び捨てにされてしまう。
怒った井口は元兄弟とサシの話をするのだが彼の怒りは止まっておらず...。

◯感想
「追い越すなよ」

具体的な説明もなく淡々と物語が進み、BGMが一切無く、台詞も少ない。

34年前の石田ゆり子や小沢仁志など観れて、若くて驚いた!
プロボクサーの渡嘉敷でてるのも驚いたなー。

バイク乗りのチンピラのシーン、カラオケのビール瓶で殴るシーン、常に追い越されるダンカンのシーンなどコメディ要素もしっかりある。

現代でもいそうな、何もうまくいかない冴えない男性雅樹が主人公なんだけど、口数少ない割に何しでかすか分からないから不気味で面白いキャラになっていた。

ガダルカナルタカ演じる井口の笑顔に潜む、怖いオーラも見どころ。

あとは、やっぱりタケシが演じるキャラ。
今回も、笑いとバイオレンスの狂気をもった役ででてくると作品がキュッと引き締まった。

「首」よりこの路線のイかれたヤクザのタケシをまた観たいなぁ...。
トム

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