よーだ育休中

キングダムのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
4.0
史実ベースの漫画を実写化。新卒で配属された初任地(北九州)の風風ラーメンで原作を読んだ記憶はあるものの、内容はすっかり抜けて鑑賞。
序盤からバンバン濃ゆいキャラが出てくるのは流石漫画原作。(鑑賞後に調べてみると、再現度の高さにびっくりした!)

今作の印象は《アクションシーンが格好良い!》実写化「るろうに剣心」でも殺陣のシーンはワクワクしたけど、今作も凄い!
序盤の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)の立ち回りも凄かったけど、左慈(坂口拓)の動きのキレが段違いに感じた。物語のテンポもよくて最初から引き込まれた。
「スケールの大きさが凄い!3030対80,000!」と唄っていたけど、嬴政らが上手く立ち回り、そこまでのスケールは感じなかった。それでもワンカットのインパクトは大きい。ラスボス戦での決め技が奴隷時代に石を叩き割る修行して習得したものだったり。王騎(大沢たかお)、楊端和(長澤まさみ)無双だったり。

主人公の唯一の友(幼少期から奴隷として売り飛ばされた信にとっては他に知り合いなんていないだろう)が序盤で替え玉として殺害されていること。政権転覆のクーデターから一連の内乱が端を発していること。更に「山の民」との因縁も加わり、全体通してシリアスなムード。
そんな中で河了貂(橋本環奈)が良い感じで清涼剤の役割を果たしている。信とのコント調の掛け合いが楽しいし、何より見た目が可愛らしい。梟ルックもさることながら橋本環奈はやっぱり可愛い。

信が山の民を説得するシーン「無念、無念って 一番の無念は夢が夢で終わったってことだろうがよ!もしお前らがほんとに死んだ奴らのことを思うんだったらな、そいつらの見た夢をかなえてやれよ!」漂の死を乗り越えた重みがある。
「俺が剣をとるのはこれから500年の争乱の犠牲を無くす為だ!」群雄割拠の時代で前を見据える2人は良いコンビだ。
それに引き換え、要潤の台詞の少なさよ。配役に気付いたときびっくりしたよ…。