デュエリスト／決闘者のオオイタのレビュー・感想・評価

予習のために見たつもりが、長編デビュー作でここまでの仕上がりを見せれるのかと感動した。プロットそのものはシンプルなのに、画の見せ方がいちいちかっこいい。元々はロマンティシズムのために決闘をした2人が年月と共に本来の目的を忘れていく様が滑稽だし、周囲の人間が本人たちよりそれを楽しみにしている様子が、その名誉がエンタメというシステムの内部に取り組まれていく様子そのもの。映画というのは観る人と観られる人の両者によって成り立っているという、メタフィクションなことを描き切ってるのが本当に素晴らしい。