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デュエリスト/決闘者のadeamのレビュー・感想・評価

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)
2.5
名匠リドリー・スコットの長編監督デビュー作。
ナポレオンが欧州を支配し没落していった時代、因縁を持った2人の男が時流の変化に翻弄されながら、10年以上に渡って繰り返し命がけの決闘に臨む姿を描く物語です。
ロウソクの炎と自然光を使い分けたライティングが生む絵画的な画作りは影響を受けたという「バリー・リンドン」との比較を避けられず、匹敵する美しさとは言わないまでも、デビュー作としては十分すぎる成果を挙げています。
しかしストーリーはイマイチで、決闘シーンの回数を減らしてでも家族との関係や時代的背景をもう少し描いた方が命をかけることの意味と無意味が伝わった気がしますが、2人同様作り手も決闘に固執していた印象でした。
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