19世紀フランスを舞台に、立場や場所を変えて決闘を繰り返す男たち。不思議な話です。決闘の大義名分はとっくになくなり、ただ互いに毛嫌いをしているだけに思える。
主人公たちは、共和制からナポレオン帝政、王政復古という激動の時代に立場が次々と変わっていく。そういう歴史的背景を踏まえると興味深いです。
とは言え、2人の男(キース・キャラダインとハーヴェイ・カイテル)は粗暴で好戦的なだけでちっとも魅力がなく、映画としては退屈です。
巨匠リドリー・スコットの監督デビュー作。この次には「エイリアン」(1979年)を撮り、その次に「ブレードランナー」(1983年)。凄いキャリアだ。本作は彼のキャリアで無視されていても仕方ないな。
BS松竹東急「土曜ゴールデンシアター」にて。