基地返還運動や本土復帰運動の最中の1965年に起きた米軍トラックによる少女轢殺事件。
その写真を撮った嬉野京子を中心に話は進む。
アメリカ施政下の植民地としての琉球から日本復帰後の沖縄県に替わっても、抑圧するのがアメリカ政府から日本政府に代わっただけで琉球民族への抑圧は続く。
ベトナム戦争で多くの人を殺したと告白する元海兵隊員が沖縄で非暴力に目覚めていったエピソードの中での「アメリカ軍だけじゃない。自衛隊も殺人の練習を繰り返している」という言葉にドキッとした。
災害救助や復旧支援は自衛隊の本質を隠す世を憚る仮の姿。
自衛隊はやはり憲法違反の代物であり、一国も早く解体して災害救助隊に改組しなければダメだとの意を強くした。
それにしても沖縄。
軍隊は国民を守らないというのを実体験した沖縄。
軍隊が守るのは為政者であり国体なんだだと実体験した沖縄。
軍事施設があるから攻撃を受け、住民が20万人以上も殺された沖縄。
宗主国・日本が悔い改めるとは思えない。
植民地・沖縄の未来は独立でしか叶えられないのではないかと思うと暗澹たる気持ちになる。