Paul

ザ・ファブルのPaulのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだので、鑑賞。
こういう漫画を120分に落とし込むのは本当に大変だよな、労わな労わな思っていたのは冒頭10分ほど。
言葉を選ばず言わせてもらうと、原作へのリスペクトが全くない。原作のシュールと言うか、シリアスというか、そんななかに人情というか、、、そういう良さを無視して変にコメディタッチにしたり、、すみません、全部違う気がします、、、

冒頭の暗殺のシーンも、ファブル目線のダサいエフェクトはいるのか?ああいうのを入れると、アクションに期待して人選したであろう岡田准一のアクションが死ぬし、何より見にくい。アクションを見せたいの?何を見せたいのかが分からない。冷める。カット割とかテンポ感でもっと臨場感出せるだろうに。エキストラの演技も凄み0。そもそも原作のファブルだったら、あんなスマホ放置しないと思う。
こういうのを観るから、邦画を観たくなくなる。

テレビ局も入っているからか、キャストは客寄せパンダ状態だな。こういう作品に美形ばかり入れると凄みと貫禄が全くない。
「監督が仁義なき戦いやアウトレイジを観たことがないのかな?そんな訳!」と思って調べると、監督は優秀な人みたいだから、テレビ局が視聴者に媚び売る癖が出ている気がする。色々大変だったろうな、、
キャストではないところで、面白そうって思わせるのが制作の仕事では?とテレビ番組制作の現場に身を置く立場として痛感した、、悲しい、、、

エビハラがヤスケン!?福士?向井理?おいおい!と観るまでは思いつつも、ヤスケン、光石の演技には期待したが、土壌が悪けりゃ花も咲かないのかな、、、

とはいえ、辛口レビューをしてしまうと、現場の人間の苦労や努力を無碍にするようで申し訳ない。原作のコマ割りとかアングルがうますぎるのもあるし、、映画を作る人はマンガもよう勉強せんといかんね、、

ジャッカルの人選は間違いないし、演技も良かった。

総括、漫画は映画にするもんじゃない。
するならリスペクトを。媚を売るな。
Paul

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