超一流の殺し屋の男（岡田准一）がボスの指示により大阪で1年間、「佐藤明」として人を殺さない「普通」の生活を送るよう命令され、大阪で暮らすことになった。「普通」の生活を送ろうとする佐藤だったが、殺し屋や暴力団との戦いに巻き込まれる。佐藤は人を殺さず事態を収拾できるであろうか。
原作漫画は読んでいません。
設定が面白く、今まで「普通」の生活を送ったことのない明が「普通」を意識して生活するが、「普通」とはかなりずれているところが面白かった。バイトなどの日常生活のパートはほのぼのとしてクスっと笑ってしまう。
佐藤明を演じる岡田准一の普段は無表情なのに、所々でオーバーなリアクションを見せる部分は好き嫌いが分かれそう。私はあまりにも極端なリアクションのため、わざとらしく感じてしまった。
反面、暗殺者としてのアクションは非常にスピード感があってかなりカッコよい。このアクションだけでも観る価値のある作品だと思います。
他の役者さんでは柳楽優弥が出所したての暴力団員・小島を演じており、その悪役っぷり、憎たらしさは非常に良かった。「戦慄迷宮」での謎演技のことを忘れる素晴らしい演技だった。また、ボス演じる佐藤浩市、ヤクザだけど思いやりのある海老原演じる安田顕も良かった。
なかなか面白かった。次作も観てみたいと思いました。
