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ザ・ファブルのアバターのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本がひどい。映画版進撃の巨人の脚本家の仕事らしい。
予告編が一番面白い。

まず、各キャラの行動動機が弱い。ファブルの殺人禁止もこれといった理由もなく葛藤が弱い。ゆえに共感性と感情移入に欠ける。なぜ殺人禁止されるのかもラストにようわからん理由が明かされるが、序盤はなんで禁止されるのかもようわからんので、面白みに欠ける。最遊記の孫悟空みたいに破壊衝動があるわけでもないので、ふつーに一般人になれるわけで、葛藤も苦悩も無い。終盤の人質救助まで、退屈な日常パートが続く。
敵キャラにも魅力がない。ファブルを倒す強烈な動機もなく、強さも不明すぎるため、主人公に迫る危機感が弱く緊張感に欠ける。
最終的にヒロインを助けに行くわけだが、ヒロインとの関係性が弱いのであまり感情移入できない。ヒロインとの関係性といえば、世話になったからというくらいである。ファブルがヒロインによって何か変化を迎えてるとかあればまだよかったのだが。
そんなに強くない敵を、殺人を禁止されてるものの暴力は禁止されてない、めちゃ強いファブルが倒すのでピンチ感が弱い。
柳楽演じる狂気の男はかませ犬にもならずなぜが助ける対象になり誰が敵で味方で障害になるのか整理できているのかと疑わせる。
展開も必然性に欠けた場面が多く、味方の親分が柳楽を救ってくれと突然言い出す場面は意味不明。悪い予感がするからと病院を抜け出してきて、ファブルは殺人禁止されてるんだから組に頼めよと思うが、組みに頼むとめんどくさいで済ませるずさんな脚本。
ラスト、ファブルが助ける対象も女と柳楽2人いて話の焦点がブレまくってる。助けたのに味方の親分に殺されるし、意味がわからない。キャラの行動原理の描写不足もしくは考えてない。
あと木村文乃がウザい。ギャーギャー謎のハイテンションで騒ぐだけで最後ちょっと活躍する以外存在意義が感じられない。
脚本の、荒さがひどいが、各キャラの行動の動機と各キャラの役割が不明瞭なことが脚本をダメにしている最大の理由か
岡田准一の演技やアクションは流石にすごいので残念
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