風来坊

ザ・ファブルの風来坊のレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.5
殺せれば簡単に事が済む事なのに、殺し屋なのに殺せないという設定が効いてお話を盛り上げています。
岡田准一さんは既にアクションが出来る事は証明済みなので、驚きはないですが相変わらずのキレのある動きに惚れ惚れ。
アクション振り付けに外国の方を起用した効果も出ていた気がします。

岡田さんの頑張りはもちろんありますが、今回は向井理さん福士蒼汰さん安田顕さんなどの他の演者さんに助けられていた感があります。
そして何と言っても柳楽優弥さんの怪演が目を引きました。主役を喰うくらいの存在感でした(笑)

更に話の方もファブルがどうこうよりも極道の幹部とその舎弟との話の方が魅力的で面白くファブルがおまけに見えてしまいました…。
アクションはどうしてもバタ臭くなってしまう邦画のなかでは、頑張っていてスタイリッシュでカッコいいアクションで面白かったです。
ゴア描写も適度にグロくてアクションを盛り上げていました。

個人的には今回の役の木村文乃さんは好きではなかった。新境地なのかも知れませんが、なんかスレた役柄はムリしてる感じでこの人には合わない気がします。

興行的にも1位は取れなかったですがなかなかの成績で、評価も良く早々と続編が決定していました。
本作を観ても映画館で観たいと思えるほどではありませんけど、ソフトでなら次回作も観てみたいなと思いました。

邦画のアクションとしてはコメディの部分と殺伐とした部分のバランスが良く雰囲気もあってなかなか楽しめた作品でした。
風来坊

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