このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリー作家の主人公が子供の頃書いた小説を母が発見
憧れていた大人から虐待を受けていたことが明らかになる
自分が被害者だとは認めたくない
自分で選んだと思いたい
そんな気持ちにつけ込んだ犯行が卑劣過ぎる
子どもの時だけでなく数十年経ってもその呪縛が解けないのが怖い
職業的に厳しい出来事に向き合う力は人より強いだろうにそれでもなかなか受け入れられないのが傷の深さを伝えている
当時の関係者に話を聞きに行き、その後心の中で関係者(の姿を借りた自分自身)と対話する
自分の身に起きたことを理解するには結局自分で咀嚼しないといけない
きつい
現在の主人公の周りの人、母と婚約者が諦めたりごまかしたりしないのは救いだった
つらいけれど良い作品だった