左様ならのかほのネタバレレビュー・内容・結末

私自身が体験した学生時代が見えた。班決めで余る男女や、無理してグループに属する子。何気ない日常生活。中高生はそれらの全てに鬱陶しいほど敏感になる。そこがリアルで見応えがあった。
「あなたは私のなにをしっている」という詩はこの物語の生徒全員からの問いなのかもしれないと思った。「私の思ってることなんも知らないくせに」どうしてゆきは泣かなかったのか，どうして瀬戸はキスしたのかどうして無理してでもグループにいたのか，どうしてこうも強がるのか。頭の中をぱっかり開いてみんな出し合えば分かり合えるというのか。それぞれの一人ひとりの想いをくむことができたら。