左様ならの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

左様なら2018年製作の映画)

上映日:2018年09月06日

製作国:

上映時間:86分

ジャンル:

あらすじ

「左様なら」に投稿された感想・評価

ハル

ハルの感想・評価

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上映後のトークショーで余韻ぶち壊された。なくてよかった。

バンドマンはなんであんなにかっこよくみえるんだろ、、
人気イラストレーター・ごめんさんの短編漫画を、海辺の町を舞台に芋生悠さん主演で石橋夕帆監督が初長編作品として映画化した本作は、学生時代に何らかのことで傷付いたり、傷付けてしまったことがある人なら、その頃の“痛み”がほろ苦く蘇ってくると思う。
劇中の台詞でもあったが、その“痛み”は大人になれば些細なことや笑い話になるようなことではなく、心の何処かに棘として残っている。
地方都市の高校が舞台になっているが、映画で描かれる教室風景やクラスメイトとの交流は時に下らなく、気に置けないものなのだが、そこには目に見えない“序列”や“ルール”があったりする。
ヒロインの岸本由紀は中学からの同級生・瀬戸綾と友人として親しく交流してきたが、その綾が由紀に引っ越しを告げた翌日、突然亡くなってしまう。
この綾の突然死を切っ掛けに、由紀とクラスメイトとの関係がおかしくなって孤立していく。
由紀にしろ、亡くなった綾にしろお高くとまっているのではなく、自分の気持ちや感情を上手く表に出せなくて周囲に理解されず、時に反感を買ってしまうのだと思う。
私自身も、何か事あれば盛り上がり、そしていつの間にか冷めてしまう周囲に付いていけず、距離をおいていたので、周りはノリが悪い、協調性がないと見ていたかもしれない。
綾の突然死から表面化してきたクラスの勢力図やグルーピングの実態。
そんな喧騒を他所に、表には出さないが深い喪失感を抱えた由紀を唯一癒すのは音楽。
様々な紆余曲折の末、由紀は自分自身を、そして綾の死と向き合っていく。
この作品は、学生時代、青春時代に傷を抱えていた人にとって、一つのレクイエムを奏でているような気がする。
世界の広さなんて
幻想であるかのような
閉じた空間で
必死に息をする感じ。

そこからちょっとだけ
首を出したところにある空間で
息をつく感じ。

音楽で耳を塞ぐと、
ちょっと別の所にいける感じ。

男子と女子で、
別の時間と空間がある感じ。

そして、閉じた空間の中は、
意外と簡単に風景が変わる感じ。

教室から遠ざかって久しいのに
それらに生々しさがある感じ。

記憶の糸を手繰って良いものやら。
少女邂逅に似てるけど、こちらの方が生活の中で起きる物事と感情が丁寧だった。
りく

りくの感想・評価

3.6
とても映画的で、詩を読んでるような時間軸で、ある意味祷キララだけがファンタジーでありその導入からこの世界観に没入できる感覚。

日高七海はやはり天才。
祷キララの存在感。

セリフというより会話が、耳障りに聞こえる感覚に主人公がイヤフォンでかき消す、音楽に浸りたいんじゃなく、搔き消す為だけの音楽というのが、
なんとも言えないノスタルジーな感覚に襲われて良かった。
起承転結といったタイプの作品ではないからストーリーは置いといて画がきれいでした



・舞台挨拶後にキャストさんに「カップルさんですか?」と聞かれて私も一緒にいた男も何も答えられず気まずい空気になったことが頭から離れず死にそうな気持ちです
mmm

mmmの感想・評価

-
0190918

それぞれのストーリーが存在するならば、序盤で加藤才紀子さん演じた野田さんを見つけてから、私にとっての主役は彼女だった。

彼女は何を思って毎日を過ごしたのか。
踏み出した一歩は何を意味したのか、そしてその後どうなったのか。

個人的には、あの光景から希望の類を見いだすことができず、映画を観てこれほどの苦しい気持ちになったことは久しぶりだった。

そう思わせることも、この作品のもつ力なのだろう。
そして、加藤さんの感情を見せない(出さない)演技が素晴らしかった。

主役だけが描かれ、他の人はその他大勢で終わってしまう
クラスの中の数名が順番で主役になり、事件が起こり解決する
そういう話は数多く観てきたけれど、主役がいながらも、全ての生徒の存在を絶妙なバランスで映し出していた。
だから観る人によって、さらにぼんやりしたり、想像を越えてヒリヒリしたりもするのだろう。

教室には曖昧にやり過ごしているような、だるくて重たい空気が終始漂っていた。
その生々しさたるや。

舞台挨拶で役者さんが余白の多い映画と話されていたのは、こういった部分も含めてと捉えたが、このような見せ方をする作品は初めてで、決して丸くおさまらないことを描いた誠実さを感じるとともに、ありのままを突きつけられた虚しさも色濃く残った。

私が見えていない他の生徒全員に、それぞれの日常があり、それを思うと想像を遥かに越えて深い作品なのだろうなぁ。
これは一人ひとりと向き合うとなると、とてもじゃないけど心がもたない。

そして、タイトル「左様なら」は"さようなら"の語源

左様ならば
左様なら
さようなら

劇中で朗読される詩は、気高く凛々しく、そして儚い。

諦めでもあり尊重でもあり
生きていくには流されなければやりきれないこともあるはず。

“左様ならば、仕方ない”

淡い色合いの映像や、甘やかなボーカルの音楽も、曖昧で複雑な感情の表れのようで、細部まで誠実な作品

ゆえ、私にとって教室という名の目に見えない箱は世界であり地獄だったことを思い出してしまったのでした。

随分と私情が入ってしまいましたが、厳密には共感ではなく、知っている感覚に触れた感じ…という方が近い気がする。
それでも、自分の感情の扱い方が分からないと、あの箱の中はやっぱり息苦しいね。

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20190915

はるか昔のことなのに
過去の記憶がばーんと降ってきてしまった。

教室やクラスの閉塞感
決まったグループで食べる昼ごはん
グループ決め

スポットは女の子ふたりにあてられているけど、自分に相当する子を達観しきれず、とても苦しかった。
もっと伝えたいことがあるのは分かっているが、そこに踏み込む前の壁
これはクラス全体を描く作品の宿命かな。
同時に、これだけ生々しく感じたのは、監督や役者さんの力だと思う。

時が経ってもそう感じるから
年頃のそのような境遇の子には
少々刺激があるのかも。
・・・というのが直後の感想。

ごめんさんの詩がとても美しかった。
ぺゐ

ぺゐの感想・評価

4.6
ずっと観てられる日常
何気ないシーンが尊かった
楽しいも苦しいも全部
自分が体験したものだったり
見てきたものだったり

人間関係、空気、一教室の全てがどこにでもありそう、というかある
こういう人いるってキャラ設定が絶妙で、ひとりひとりが凄い生きてた

人が死んだ時って2つに分かれると思う
自分の親しい人が亡くなった場合
深い関わりはないけど知ってる人が亡くなった場合

後者に限って人は語りたがる、自分の物語にしたがる、でもそれって結局中途半端で
それなら何も言わない方が、同情なんかしない方がいいんだきっと

祷キララの落ち着いた低いトーンの声と小松菜奈の様な儚さ、芋生悠の素朴ぽいが角度によって変わる表情に目が離せなかった
Yucca

Yuccaの感想・評価

3.3
のんびり進む空気。終盤に向かう緩急は好きでした。

体操服
課題
すき
きらい

上履き

空気
ボール



すき
きらい

子どもの頃は与えられていた
おとなになるとは
与えられなくなるとは
真実とは
必ずあるものなのか


主人公はまだしも、
クラスメイトがあまり映らないまま名前がばんばん出てくるのでちょっとわかりにくかったかな...

でも、描写も景色もきれいでした。

死んじゃった女のコがどっかで見たことあるなって思ってたら、ヨーロッパ企画の舞台に出てた子でした。

...学校の図書室、好きだったなぁ。
cooo

coooの感想・評価

5.0
もっと観ていたいと思った。事実が存在していても、あらゆることから噂を作られると何が事実なのか信じられなくなってしまう。綺麗な映像で、泣きたくなった。励まされるメッセージがあるわけでは無かったけど、今しんどくても、もう少し頑張ろうと思えた。
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