序盤のあの衝撃的なシーンから最後の最後まで、こんなに自然とひたすらボロボロ泣いた映画は初めて。
差別を受ける悲痛さがダイレクトに突き刺さってきて、それに対する感情の処理が間に合わなくてもはや泣くしかなかった。
偏見や固定観念で凝り固まった人が多いような私たち日本人こそ、彼らの日常の世界観や銃社会などを知らないからこそ、だからこそ観る映画ではないのかと思う。
基本的には黒人側からの表現だったけど、数少ない白人目線の表現としてヘイリーが白人の彼とその家族を擁護した気持ちも正直分かるとこあるなあなんて思ったり。
自分は白人でも黒人でもないからかもしれないけど、どちらにも付かずにそういうのを考えない、中立の立場にいたいって表現するのもまた変でおかしな話だけど、それほど難しい題材で永遠の課題をテーマにしているのだと強く感じた。
劇場でやらないなんて信じられない。
それほど人生観が変わるような映画だった。
