黒人の差別問題を描いた作品としては 近年稀に見る傑作中の傑作だったと思う
どこまでが許容で どこからが差別なのか
差別を認めたり 抗議する事自体の難しさ
弱さや未熟さを抱えた彼女が 不器用で直向きに 問題の根源に立ち向かって叫ぶ姿に涙が止まらなかった
ただの美談や 徹底した勧善懲悪とも一線を画す
等身大の悔しさや哀しみ そして愛すべき者たちとの絆の強さが とてもリアルだった
自分と家族や恋人を想ったり守ったりするのは 遠い世界の遠い現実じゃない
だから もちろん差別だって同じで 自分が自分らしく そして健全に生きる事の難しさとありがたさについて 日々機微に聡くありたいなぁ
