おしり

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのおしりのレビュー・感想・評価

5.0
はじめてこんなに映画館で泣きました。本当に人生で生まれて初めてです。
今年,映画館にはもう既に10回以上足を運んでいますが,今年1番の出来ではないでしょうか。(個人的な感想です)
観に行って2日経った今でも余韻が凄まじいです。
やっとレビューを書くまで気持ちが落ち着きました。

もう既に本作を2回観に行った友人が

「開幕5分で泣くから,マスクの替えとティッシュをありったけ持っていけ。絶対にティッシュは忘れるな。ハンカチじゃ足りない。」

と言っていたので,沢山ポケットティッシュを用意していったのですが足りませんでした。
伝説と言われる10話でも,もちろん泣いてしまいましたが,10話の比ではないのです。

上映開始5分で涙と鼻水が出始め,ラスト10分は滝のようになり,呼吸困難に。
正直,自分の涙でスクリーンがほぼ見えない状態が多かったです。
隣の隣の席の男性はハンカチしかないのか,ハンカチでひたすら顔面を拭きながら過呼吸になっていて,私自身もボーちゃんのように鼻水を垂らしながら(人の心配をしている場合ではない)心配になりました。

スタッフロールが流れている間,素敵な主題歌と,鼻水のズビズビ音と,人々の嗚咽ばかり聞こえてきて,あぁ・・・私だけじゃないんだ・・・ボーちゃんになっているのは・・・みんな同じ気持ちなんだ・・・と感慨深くなりました。

(余談ですが,映画館っていうのはこういうときの一体感がすごく素敵ですよね)

近くに座っていた女性も赤ちゃんをよしよししながら泣いていて,ああ,すごい,みんな泣いてるじゃん・・・ついでに赤ちゃんも泣き始めて,赤ちゃんも分かるのか・・・この感動がと思ってひたすらスタッフの名前の文字列を見つめていたら,気づいたら劇場が明るくなっていました。呆然として,すぐ席から離れることができませんでした。

鼻水ビームを受けたマスクを交換し,大量のティッシュなどをゴミ箱に捨て,これはパンフレットを買わなきゃだめだと思って劇場ショップに寄ったら,大人気すぎて再入荷未定。
そっか・・・みんな買うよねと感じ,濃厚な2時間20分を思い出しながら,帰宅中もずっと一人で泣いてトボトボ帰り,バスと電車の中でひたすら泣いていました。


母や父,周囲の人々に「あいしてる」をもっと伝えて生きていこうと決意しました。文字や言葉にしなければ伝われないのです。人の気持ちというのは。
火災事件とコロナウイルス,2度もの困難を乗り越え,公開してくださった京都アニメーションさんに頭があがりません。本当に感謝しています。気持ちの整理がついてから,必ず2回目を観に行きます。ありがとう。
おしり

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