このレビューはネタバレを含みます
ヴァイオレットに会うことを頑なに拒んだギルベルトを突き動かしたのは、手紙だった。
そこにこの作品の全てが込められている。
戦後、自動手記人形という仕事を通してたくさんの人の『愛してる』に出会い、少しずつ理解したからこそ書けた手紙。
劇中エピソードのユリスの電話と手紙は、どうしようもないくらい胸が苦しくなった。
気持ちを言葉にするのは難しい。だからこそ、気持ちを書き記している手紙は人の心に響き届く。
辛く悲しいことがあった後、この作品を発表してくれた京都アニメーションの皆さんに心からの敬意と感謝を。