コマミー

TAU/タウのコマミーのレビュー・感想・評価

TAU/タウ(2018年製作の映画)
3.8
[外へ]

フィルマークスに登録されたので、レビューを。
テクノロジーが進んでる世の中、AIいわゆる人工知能を持つあらゆる物が、これからの社会を動かす事だろう。これから先、このAIを開発する上で、重要になるのは知能の向上である。そのためには、取り入れるための人間いわゆる実験体が必要になる。

そのために、強引に連れ込む連中も増えてくる…。この作品の主なテーマもそれである。
荒仕事をしている女(名前はジョアンだった気がする)が、実験体のために誘拐される。目的は、人間の脳を使って、AIに知能や新たな機能を取り込む実験だった。女は何度も脱出を試みるが、研究者のアレックスに従っているAIロボットの「TAU」に阻止される。女は、逃げる条件として「TAU」が知りたがっている、[外の世界]について話始める…。

子供のように外の世界について聞いてくるTAUに切なさを感じた。こうゆう所は、スピルバーグの「A.I. 」に似ていたため、好きになれた。デイヴィットが愛情を欲しがっているように、TAUも知識を欲しがっている。本当に、人間に近づくために。

ゲイリーが出ている映画で、中々の存在感がある作品だった。ゲイリーの演技は、本当にAIのように、機械的に感じた演技だった。「エクスマキナ」や「A.I.」が好きな人は是非!

女は、外に出たい…

TAUは、外を知りたい…。

たとえ、壁があろうとも…。
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