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ドクター・スリープのTaiRaのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
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『2010年』と『ドクター・スリープ』によってキューブリック映画の続編はストレートに燃える映画になる法則が出来上がりましたね。

キューブリックの『シャイニング』では脇に追いやられた超能力要素をガッツリ中心に持って来た楽しい続編。幼少期に父親に殺されかけた超能力少年は、トラウマ癒えずヤク中&アル中オヤジになっていたという『トレインスポッティング外伝』。ユアン・マクレガーは何か色んなもの背負ってるな。こないだ大人になったクリストファー・ロビンやってたし。冴えない中年の代表なのか。超能力キッズの生気を食らう児童連続殺人集団という絶対的な悪を作り出し、勧善懲悪の超能力バトル映画になってる。殺人集団のリーダー、レベッカ・ファーガソンがキレイでカッコイイ。強そうに見えるけどスーパー超能力少女アブラにボロクソやられるのが不憫で最高。敵には敵の人生とかファミリー感があるのもちゃんと描かれていて面白かった。カレル・ストルイケンがいるから若干『アダムス・ファミリー』感ある。もしくはドロンボー一味。被虐待経験のトラウマから抜け出せない中年が子供を守る為に児童殺人集団を倒すって凄い話だよな。超能力版の『イコライザー』みたいなモノでもある。レベッカ・ファーガソンが幽体離脱で魂飛ばす描写がチープで最高。最近だと『魂のゆくえ』も同じ事やってたけど、あれってオリヴェイラの真似?アル中の親父の後を追うようにアル中になっちゃった子供はいっぱいいるから切実な話だよ。今回ジャック・トランス演ってるのが『E.T.』主演のヘンリー・トーマス(フラナガン作品常連)っていうのも中々だよね。面白かったから体感時間90分だった。
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