このレビューはネタバレを含みます
スティーブンキングの作品には2面性があり、現実的なホラー作品と、宗教的なホラー作品に毎回分かれますが、シャイニングの現実的なホラーに対し続編と言われるドクタースリープは完全に宗教的な内容でした。
ところどころハリポタ?とすら感じてしまう内容でした。
この原作を読んでいないのでなんとも言えないですが、痩せゆく男やキャリーも宗教的な要素が含まれてるので原作もそうなのでしょう。
シャイニングを見た後に、あの違和感だらけのスリリングなホテルで起こる展開を期待してみると少しガッカリします。
後半でようやくホテルが目の前に現れた瞬間、やっとホテルがでてきた、とホッとしてしまうくらい気持ちはホテルでの展開を求めていたんだと気付かされます。
それでも相変わらず超能力だらけの魔人との戦いが続くので、いまいちでした。
唯一感動したのはシャイニングの主人公であったお父さんが登場するシーンくらいでしょうか。
実際はジャックニコルソンではなく、E.Tで主人公を演じたヘンリートーマスが代役を務めているものの、ジャックニコルソンにそっくりに仕上がっててビックリしました。
どうせなら40年後もまだ同じホテルで同じような事件が起きるような展開にして欲しかったと思うのは私だけでしょうか。
ホテルのセットがもったいないとすら感じてしまうくらい、前作からの年期を蓄えた感満載で作り込んでいました。