しゅん

僕はイエス様が嫌いのしゅんのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
2.5
イノセンスが強調されている割に子供たちが動物ではない。社会化された人間になってしまっている。二人がアスレチック(だったかな?)で戯れるところを手持ちカメラで追うシーンなんか特に打算的で、音楽をふんだんに使ってムードを形成してるところが全く馴染めなかったし、キリスト教が無垢の道具として使われているのも浮ついている。子供に人間的イノセンスを見る視線は大人のいやらしさだよ。

好評価を集めてる本作にモヤモヤする理由を考えたら上記のようになりました。斜め上からの定点カメラを後半に使うことで表現される不安定さと、障子の反復によって死者と繋がるラストは時間と空間の関係がハマっていて良かった。
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