素晴らしかった。
邦画で心動いたのは、「きみの鳥は歌える」以来だよ。
多くを語らずして表情で語り、そして画はそれを引き立てるに十分すぎた。
食卓や障子のシーンとか、いいものはたくさんあるのだけど、その中でもユラがばあちゃんと線香を立てるシーンは特に好きだ。
ブランコの軋む音など、日常の音も印象的だ。ピアノが入った瞬間、岩井俊二っぽくなるのかなと思ったけど、杞憂に終わる。
カズマくんへのユラのメッセージは何というかお別れの言葉になってないやんか(号泣)。なぜなら全てが事実だから。あの世でも元気でね。なんて言う必要がなかった。また会おう。
それが分かったならば、信仰なんて捨てれば良い。(ドン!)
エンドロールで納得した。
監督は必ずこの物語を語らなければならなかったのだろう。
どんどん先に進んで欲しい。