法月

海獣の子供の法月のレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
3.5
なによりも映像の魅力に圧倒される。
濃厚に夏! 口の中しょっぱくなるほどに海!

夏を、夏休みの少年少女を描いた日本アニメの佳作は数々あるけど、どの夏よりくっきり。日差しのまぶしさと、それによってできる影の濃さ。他の作品が水彩画だとしたら、これは油絵。
くっそ暑い今年の夏、ギンギンに効かしたクーラーの部屋で、流し続けておきたい作品。
さすがSTUDIO4℃、

されどSTUDIO4℃...
映像の素晴らしさに比べて、ストーリーが面白くない。
なんか、中盤からスピリチュアルなお話になっていって、ついてけなくなっちゃって....

まぁ何度か観直したら感想変わるかもだけど。
原作漫画もずっと前から評判は聞いてて、いつか読まなきゃなって思ってたんだけど、ね。これからでも読んでみるつもりです。

あと、登場人物たちの性格がいまいちわかりずらい、みんな。
特に主人公の少女、るかの両親。子供のことどう思ってるんだかも謎。
ていうか、全然描かれてないのよね。
るかに関わる二人の少年、海と空も、なんか謎のまま。
(今、知ったけど両親の声優、稲垣吾郎と蒼井優だったんだ( ゚Д゚)
全然気づかなかった)

結局、トータル的に観ると残念な作品だったなぁって印象になっちゃいましたね( 一一)...

あ、芦田愛菜ちゃんの声の演技は抜群でしたよ。
法月

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