稀

海獣の子供の稀のレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
2.0
美術面は圧倒的でイマジネーションに溢れている。反面、ストーリーはスピリチュアルに寄りすぎていて、わかる人だけわかってくれればいいという説明の放棄を感じる。エヴァのゼーレみたいな台詞を口にする大人がいて、まさか今どき人類補完計画じゃあるまいね、と思ってたら本当に世界の中心で主人公がヒトの形を保てなくてなって白目剥いた。こっちが槍でやり直したくなった。セカイ系は登場人物に共感や思い入れが積み重なった状態でやるから身に迫るのであって、いきなり大々的に海洋版サードインパクトみたいなこと起こされてもどっちらけ。海の生き物が世界的に集合して異常な現象が観測されたはずなのに、少女の一夏の心の成長みたいに締めてるのもお粗末。
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