Violet

マチネの終わりにのVioletのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
2.9
パリの街並みがとても美しく、オリジナル楽曲である「幸福の硬貨」の旋律の儚さと繊細さに心を打たれた。
石田ゆり子や桜木ユキ、吹雪ジュンなど好きな女優さんがたくさん出ていたし、クラシックギター初心者だった福山雅治は3ヶ月かけてギターを特訓し、また石田ゆり子も英語とフランス語を2ヶ月かけて練習したその成果からも、原作未読のわたしから見るとキャストは良かったとのではないかと思う。とにかく石田ゆり子が本当に綺麗だった。
伊勢谷友介のアメリカ英語は様になりすぎててとてもよかった....!この人絶対ハリウッドでも活躍できたと思うのに...残念...

ただ、人物の心情をもう少し丁寧に描いてほしかったなあという気持ち。
出てくる人がみんな少し特殊な人たちだと思うから、それだけにその胸の内をもっと覗いてみたかったのに、抽象的な言葉ばかりが並べられて人間味が感じられなかった。
蒔野と洋子があれほどまでに惹かれあった理由もよくわからないまま。
切ないラブストーリーは好きだけど、この作品はそんなに肌に合わなかったかな。

原作はかなり良いみたいだからとても気になる....!

・人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細でかんじやすいものじゃないですか?ー蒔野
この言葉がとても素敵。
Violet

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