ピザ小僧

マチネの終わりにのピザ小僧のネタバレレビュー・内容・結末

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

蒔野は"天才ギタリスト"という肩書きによって作中での大胆な行動も繊細な感情も全てが許されていた。一方で洋子はジャーナリストであり、蒔野の冗談や言葉の裏にある真意をしっかり汲み取ろうとし、分かろうとして、惹かれていったのだと思う。早苗が1番歪んで狂ってたのもまた良かったし、シンプルに桜井ユキさんの演技が1番良かった。(演技うますぎて腹が立った)

最後の噴水のシーンは凄くもどかしいと同時に、お互いの存在に気づいて歩み出すフレームアウトで映画が終わるのが綺麗だったと思う。

冒頭のシーンが終盤に繋がるなんて良くあることだけど、後半ベートーヴェンの日記についての会話で「ひとつのテーマに関して、最後に振り返った時にやっとその意味に気づく」みたいな会話をしてて、全ての観客に冒頭のシーンと「未来が過去を変える」っていうワードを思い出させる意図を感じてしまった。解釈違いだったら申し訳ないですが。
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