TOTTO

マチネの終わりにのTOTTOのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
5.0
監督と脚本家の名前だけ見て予備知識ゼロで観に行ったけど最高だった。
「過去の可変性」が同時に「取り返しのつかなさ」でもあるという重さに潰される。これほどヒドイ物語が他にある?(褒めてる)
登場人物のちょっとした動作から記憶の断片を蘇らせて、台詞や心情描写に繋げるさりげなさがすごく上手いなと思った。手渡されるスマホ。応接室から振り返って見たテレビのニュース。
最後のコンサートのシーンでは『昼顔』冒頭の講演会シーンを思い出して、「今回はどんなアイコンタクトの演出を見せてくれるんだ?」とワクワクしてたら……すごく泣いてしまった。
なので最後のシーンは少し蛇足に感じてしまったけど。素晴らしかった。
TOTTO

TOTTO