タク

アルキメデスの大戦のタクのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.0
   数学で戦争を止めろ、、、!
[ストーリー]
昭和20年4月7日戦艦「大和」がアメリカン軍によって集中砲火を浴び無惨な姿で転覆
そして、大爆発を起こし沈没しました。
この戦いにより3000名の命が失われました。

遡ること12年前、何故この戦艦大和が作られたのか?そして数学でこの戦争を止めようとした男の物語が語られる。
[キャスト]
      菅田将暉
    浜辺美波 柄本佑
笑福亭鶴瓶 小林克也 小日向文世 
 國村隼 橋爪功 田中泯 / 舘ひろし
[監督] 山崎貴
[感想]
・〈数学で魅せるエンターテイメント〉
扱ってる題材が、戦争についてだがあくまでもそれは、そこまで重要ではなく、最も魅力的な要素は、大型母艦の予算の見積もりの嘘を暴き出す菅田将暉演じる直の様である。

見る前は、堅苦しいイメージがあったが
以外にもコミカルなシーンが多く、菅田将暉が変人過ぎて、その変人っぷりに翻弄させる柄本佑の姿や、戦争を題材にしてるにも関わらず全く辛いシーンも無いのでラフに鑑賞できるオススメの作品ですね!

それでいて、この時代の社会情勢やリアリティのある話が続くので見応えはあると思います!

・〈話って難しいの?〉
戦争を題材にしてるし、数学っていうワード使ってるし、と見る前は少し抵抗がありましたが、実際の所見やすかったです!

菅田将暉は、天才的な知識を持っておりあらゆる数式を使って答えを導いていくが、周りの大人達はさっぱり理解していない。

この理解していない人達に理解してもらおうと、菅田将暉が説明するシーンがあるので我々もそれと同時にその数式を使った
意味合い等を理解出来るのでそこまで迷子にならないストーリーになっています!

・〈出演者〉
やはり、この作品の成功の理由は菅田将暉の演技力にあるでしょう。
数学に心を奪われた変人を演じつつも、
戦争を断固反対する人間的な感情も魅せたりと、様々な表情を上手く表現する事によってこの時代の理不尽さを我々に知らしめらたと思います。

特にラストの黒板を使っての、母艦の予算の見積もりの嘘を暴くシーンは、名シーンだと思います!
ここを見るだけでも、鳥肌ものです!

・[最後に]
思った以上にライトな作品で見やすかったし、みれば見る程沼っていく作品でした!

映画冒頭の戦艦がアメリカ軍の攻撃を受けて、転覆する大迫力のシーンはまさしく
圧巻です!
しかも、この冒頭のシーンがラストの結末をしると全く違った見方になるのが、素晴らしいです!
戦場を舞台とせず、戦争を止めるために翻弄する新たな切口の戦争映画。
見事でした!
タク

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