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アルキメデスの大戦のまのネタバレレビュー・内容・結末

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

一人一人の演技と脚本が輝いてる作品でした。

菅田将暉さんの演技はなんと言えばいいかわからないけれど、菅田将暉でありつつも見事に演じ切っていて魅了されました。あの数式を暗記ではなく理解した上で演じたと仰っていて、会議のシーンの圧巻の演技は地道な努力からなるものなのだと。彼の活躍をもっと見たいです。

田中泯さん。彼は声を荒げることもなく、静かに淡々と菅田さんを説得していましたが、その目には人にノーと言わせない、強い光が宿っていました。

柄本祐さん。彼がいなければこの作品は味気なくなってしまったのではないでしょうか。菅田さんとの関係性は時に笑え、時に心動かされるものでした。素敵な演技でした。

全俳優陣と女優の浜辺さんの演技が役にぴったりとハマり、違和感を持つことなく見れました。こんな作品珍しいのではないでしょうか?

これは戦争映画です。しっかりと戦争の虚しさを感じさせますが、癒してくれるような、少し笑いを含んだシーンもありました。例えば菅田さんと柄本さんが戦艦に乗るシーン。
なので、幅広い世代の方に見てほしいなと思います。

大和の名前の意味は日本の古称。戦艦の意味を知る者にとっては「滅びる」という意味。
知らない者にとっては「誇りある日本」
最後のシーンの菅田さんの涙、胸を打たれました。

久しぶりに脚本、キャストすべてに満足できる作品に出会った気がします。

少し気になったのですが柄本さんは戦艦大和が完成したその時菅田さんに対してどんな想いがあったのでしょうか。
ま