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アルキメデスの大戦のばんののネタバレレビュー・内容・結末

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃ、面白かった。。
田中泯、舘ひろし、國村隼、非常に良かった。

8月になると、戦争映画が観たくなるというか、観る使命感に駆られます。

記憶から消えないワンシーンになると確信しているカットがあります。

冒頭、大和の沈没シーンで撃墜した戦闘機から脱出した米軍パイロットを、米軍機が救出します。
大和の砲撃手たちは被弾しながらも、やっと撃墜した一機であったのに、歓喜も束の間、絶望の表情を浮かべる乗組員の表情に言葉が無くなります。
米軍と日本軍の「命の重さ」の違いがこのワンシーンで鮮鋭に焼きつきます。
(後で知った話、このシーンは監督がこの映画にとって非常に重要なシーンとして、反対を押し切ってねじ込んだらしい)

このシーンのせいで、ラスト、田中泯の真の想いに、観るものは同調し、大和と日本が迎える末路を思わずにいられなくなりますね。

今まで見てきた戦争映画でも一二を争う名作だと思います。
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