JIZE

アサシネーション・ネーションのJIZEのレビュー・感想・評価

2.8
女優のベラ・ソーン目的でみた。ジャンル的には尻軽女版の自警団もの。まず位置する"加害者と被害者"が作品の前半と後半で入れ替わるシニカルな構図は、素直に先の展開を予測させず新たな試し身としてアイデア的に面白かった。また"行き過ぎたSNS(あるいは欲望)の反動"がそのまま後半の無秩序な修羅場へ突入するバイオレンス満載のプロットも『パージ(2015年)』を彷彿とさせる出で立ちで既視感に溢れているがジャンル映画としてのお楽しみが多数ある。仕置き人ものならではの説教過多シーンや、何か彼女たちが掲げる押し付けがましい道徳倫理に胡散臭さを感じたのは、良くも悪くも映画の枠組みそのものを狭めたように思う。暴徒化する若者たちの半狂乱もの映画として軽めにお勧めしたい。
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